白羽の矢・・・「運命の矢」のいわれについて
☆彡白羽の矢
運命の矢
昔々、いけにえ・人身御供 (ひとみごくう) を求める 神様がいたそうな。
その神様は、気に入った娘のいる屋根に、こっそり、白羽の矢をたてて、娘を差し出せといったそうな。(や~ね=屋根 おやじギャグ)
各地にこのような民話が残っています。
多少の違いはありますが、「大筋は白羽の矢が立つと犠牲にならなければならない。」という話です。
今日では、「白羽の矢が立つ」といえば大勢の中から重要な任務を任されるなど、どちらかというとめでたい、有難いときに使われるようになりました。
古来、弓矢は占い、呪術などに使われてきました。
特にまだらがなく、真っ白な矢羽は、何か運命的なものを感じさせますね。
現代の白羽の矢なら甘んじてお受けいたしますが…。
※補足
日本古来の風習に寄れば、昔は日照りや水害などの天災が続くと、
神様の怒りを鎮めるために「人身御供(ひとみごくう)」と
いうものが求められました。
この人身御供というのは神様のために人間の身体を奉げるというもので、
多くの場合生贄として選ばれるのはまだ大人になっていない少女でした。
白羽とは矢の羽の白いもの。ふつう、タカの羽を用いる。
「白羽が立つ」ともいう。
でもね~「白羽の矢が当たる」とするのは誤り。
以上は山下景子著 美人の日本語より 一部抜粋&加筆